スタグフレーション 2023 1 7

書名 スタグフレーション
著者 加谷 珪一  祥伝社新書

 スタグフレーションとは、
不景気なのにインフレである経済現象です。
 本来は、インフレは好景気の時に起こりますが、
不景気でもインフレはあり得ます。
 たとえば原油価格が高騰した、
小麦粉価格が高騰した場合、
日本は外国から輸入していますので、
国内事情に関係なく物価高になります。
 さて、クルマが高いと思いませんか。
クルマは国際商品なので、
たとえ日本企業であっても、
日本だけ値引きするわけにはいきません。
 この20年間、日本のGDPは、ほとんど変わりありませんが、
アメリカですらGDPが二倍になっています。
つまり、給料が二倍になったと考えてよいでしょう。
 だから、クルマの値段が1.5倍になったとしても、
アメリカ人は高いと思わないでしょう。
 日本人にとっては高いと思うでしょう。
給料が上がっていないのにクルマは値上がりすると思うでしょう。
 しかし、クルマの値段は妥当なものでしょう。
世界各地で生産している以上、
原材料価格や人件費の高騰があります。
そこから「世界標準価格」が決まるでしょう。
 日本は給料が上がっていないから、
5割引きで販売するというのはおかしいと思います。
 高額の車種をたくさん買ってくれる国があったら、
その国へ集中的に輸出して日本への配分は少なくなるかもしれません。












































































































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